追加される字種には、「切る」に対して「斬(き)る」、「張る」に対して「貼(は)る」、「捕らえる」に対して「捉(とら)える」、「当てる」「充てる」に対して「宛(あ)てる」、「跡」に対して「痕(あと)」、「歌」に対して「唄(うた)」などがある。
追加される音訓では、「込む」に対して「混(こ)む」という訓を認め、「負けが込む」「電車が混む」のような使い分けができるようにする。ただし「込(混)み合う」「人込(混)み」はどちらも使える。ほかにも、「延べる」に対して「伸(の)べる」、「作る」「造る」に対して「創(つく)る」、「早まる」に対して「速(はや)まる」などがある。
このほかに追加する訓読みには、日常生活などで使う機会が多い「育(はぐく)む」「応(こた)える」「関(かか)わる」がある。「私」には現在の「わたくし」という訓に「わたし」が追加される。「要」も「かなめ」と読めるようになる。
文化審議会は05年、文部科学相から「情報化時代に対応する漢字政策のあり方」を諮問され、常用漢字表の改定に取り組んでいる。漢字小委員会は次回から追加字種の字体の検討作業に入る。09年2月までに新常用漢字表(仮称)の試案を作り、文化庁のホームページなどで意見を募る。内閣が新常用漢字表を告示するのは10年秋の予定。
【追加字種関連】(後の方が追加される字種)
●はる
張る(氷が張る、張りのある声)
貼る(ポスターを貼る、タイル貼りの壁)
●あやしい
怪しい(挙動が怪しい、空模様が怪しい)
妖しい(妖しい魅力、妖しく輝く瞳)
●とらえる
捕らえる(犯人を捕らえる、獲物の捕らえ方)
捉える(文書の要点を捉える、問題の捉え方が難しい)
●おそれる
恐れる(死を恐れる)
畏れる(師を畏れ敬う)
●におい・におう
臭い・臭う(魚の腐った臭い、生ごみが臭う)
匂い・匂う(梅の花の匂い、香水がほのかに匂う)
【追加音訓関連】(後の方が訓が追加される漢字)
●こむ
込む(負けが込む、手の込んだ細工を施す)
混む(電車が混む、人混みを避ける)
●のべる
延べる(出発の期日を延べる、金の延べ棒)
伸べる(手を伸べて助け起こす、救いの手を伸べる)
●はやまる
早まる(出発時間が早まる、早まった行動)
速まる(回転のスピードが速まる、脈拍が速まる)
Posted by Takumi

