日本百貨店協会が19日に発表した08年の全国百貨店の売上高(91社280店)は7兆3813億円で、87年以来21年ぶりに7兆5千億円を下回った。この結果、08年の売上高が7兆8千億円を超えるのが確実のコンビニに逆転を許すことになった。
コンビニは昨年7月までに全国に導入された、たばこ自動販売機の成人識別カード「タスポ」がなくてもたばこを買えるため、立ち寄る中高年層が増えたことが貢献。缶コーヒーなどの「ついで買い」需要に支えられた。6月以降はたばこなどの非食品が前年と比べて2~3割増え、売り上げの約3分の2を占める弁当や飲料、菓子などの食品も、9月以降は前年を上回っている。
1人あたりの購入金額が600円弱と、日常の身の回り品を手軽に買えるコンビニは70年代に各社が参入して以降、出店競争が加速し、08年11月現在で全国に4万1千店に広がったことが、売り上げを押し上げた。おにぎりやおでんなど日本独自のメニューも加わり、24時間いつでも、現金自動出入機(ATM)でのお金の出し入れや公共料金の支払いができることで、消費者の日常生活にコンビニ文化を根付かせた。
「タスポ効果」のついで買いだけではない顧客も目立ち始めている。野菜や刺し身など生鮮品のほか、PBの洗剤など、スーパーが中心だった商品を扱う店も増え、主婦層や高齢者で利用する人が出てきた。コンビニにくる客はかつて30代以下が大半だったが、セブン―イレブン・ジャパンではいま、来店客の2割以上を50代が占める。
少人数世帯にも対応した小分けの商品も好評で、ローソンでは、野菜や冷凍食品の08年の売り上げが、前年に比べて約2倍に増えた。生鮮食品などを100円程度の低価格で売るコンビニを、現在の900店から11年度までに1200店に増やす。節約志向が高まるなか、「遠くのスーパーより近くのコンビニで」(ローソン)と手軽な買い物需要を狙う。
ファミリーマートも生鮮食品を扱う売り場「ファミマフレッシュ」に、低温保存の生肉を入れていく予定で、「内食に向かう需要を喚起する」と意気込む。
Posted by Takumi

