福田首相は25日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領とソウル市内の大統領府で初めての首脳会談を行い、首脳が最低年1回、互いに相手国を訪れるシャトル外交の再開で合意した。3年以上中断している経済連携協定(EPA)交渉も再開に向けた予備協議を始めることにした。首相は歴史問題に自ら触れ、「過去の事実は事実として認めることが大事だ」と述べた。両首脳は北朝鮮の核問題の解決に向け、日米韓3カ国の連携を強化することでも一致した。
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ソウルの韓国大統領府で李明博大統領の歓迎を受ける福田首相=25日午後1時55分

 両首脳は「日韓新時代」(首相)に向け、未来志向で協力関係を強化し、冷え込んでいた両国の政治関係を改善させることを確認。小泉元首相の靖国神社参拝を契機に05年6月から途絶えていたシャトル外交の再開で合意した。4月中旬に大統領が訪日し、今年秋以降に首相が訪韓する。首相は7月の北海道洞爺湖サミットに大統領を招待する考えも伝えた。

 首相は歴史問題について「歴史には謙虚に向き合うことが重要であり、相手がどう考えるかを常に考えなければならない」と指摘。大統領も賛意を示し、「日韓関係を安定した関係にしていくように、ともに努力をしたい」と応じた。竹島(韓国名・独島)の領有権問題や日本海の呼称問題などは取り上げられなかった。

 04年11月以降、関税撤廃をめぐる立場の違いから交渉が中断しているEPAについては、首相が「両国の経済関係を強化する上でも必要だ」と強調。両国外務省は交渉再開に向けて、関係省庁の局長級などによる予備協議を開く方針だ。

 北朝鮮問題では、首相が「北朝鮮の非核化に向け、日韓、日米韓の連携を従来にも増して強化したい」と発言。日朝関係については「拉致、核、ミサイル問題を包括的に解決し、不幸な過去を清算し、日朝の国交正常化を早期に実現する」という日本政府の方針を改めて説明した。大統領は「日米韓が力を合わせて協力したい。日本の立場は十分に理解する」と応じた。

 また、韓国側の説明では、天皇陛下が24日、日本大使館を通じて就任の祝賀メッセージを大統領に送った。韓国大統領府は「メッセージは異例で前回はなかった」と説明している。

 大統領は25日、ライス米国務長官や中国の唐家セン国務委員らとも相次いで会談。ライス氏に対しては、韓米同盟の強化を訴え、南北関係では北朝鮮の非核化を最優先にすることを約束した。唐氏には「核問題の平和的解決のため、中国政府が役割を果たしてほしい」と要請した。大統領は早期に米中両国を訪れる考えも伝えた。

   ◇ 

 〈日韓EPA交渉〉経済連携協定(EPA)は特定の国や地域との間で、貿易や投資、人の移動など幅広い分野の共通ルールを定める協定。一般的には、モノについての関税撤廃を定める自由貿易協定(FTA)が柱になる。日韓両国は03年10月、当時の小泉首相と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領との首脳会談で、FTAの交渉入りに合意。同年12月に始まった交渉は、農水分野の関税撤廃品目などをめぐって決裂し、04年11月以降、中断が続いている。

Posted by Takumi

2008/02/26 10:44 2008/02/26 10:44
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